1: 民主主義者 2022/02/24(木) 12:54:55.49 ID:TEtpYTDP9
AERA2/24 09:00
https://dot.asahi.com/dot/2022022300018.html
国から支給される宿泊療養者の食事代は1食1500円上限だが、大阪市内のホテルで療養した50代のAさんの証言では「朝は飲み物とパン2個」「昼はカツカレー」という貧祖さで1食1500円と到底、思えないような内容だった。
大阪府危機管理室災害対策課を取材すると、苦情が寄せられていることを認めた上で、「大阪府では1食あたり900円、3食で計2700円という予算です。大阪府がホテルと契約し、その金額の中に食事代が含まれている。国は1食1500円を負担していますが、府の場合、地域の物価水準から兵庫県や京都府とも相談し、この金額にしました」と語っていた。国から自治体へ支払う交付金は食事代だけの補助制度ではなく、各種コロナ支援策を包括したものだという。
「基本は1食1500円算定で地方へ交付され、使わなかった分は精算する仕組になっていますが、一括交付金なので、弁当代で浮かせたお金を他のコロナ関連事業に当て込むことは大阪以外でもやっていると思います」(内閣府関係者)
宿泊療養者の食事問題は大阪府議会でも昨年、取り上げられている。当初は1食500円で3食1500円だったものを、苦情が多く、3食2700円にまで引き上げたという経緯がある。国から1食あたり1500円の予算がついているので、大阪府が「中抜き」の疑念を持たれていることについて、同管理室は「(国からの)交付金は、国の上限額ではなく、実際に食事にかかった費用を申請しているので差額は発生しいない」
前述のAさんによると、“中抜き”は現場でもあるという。「1食900円とはとても思えない。私は飲食店を経営していますが、その経験から食事代は朝食100~200円、昼、夕食500円前後という印象です」
Aさんの協力を得て調査すると、療養していたXホテルに食事を納入している業者は、大阪市内のケータリング会社、Z社であることがわかった。
Z社に取材したところ「パンやカツカレーを提供したのは事実です」と認めた。Z社に1食900円相当の食事なのか、と質問すると、「えっ、1食900円ですか。はじめて知りました」と驚いた声で答えた。さらに経緯を以下のように説明した。
「うちは新型コロナウイルス感染拡大、第4波があった昨年5月からXホテルより下請け発注を頂いております。メニューは毎週、ホテル側から指示があり、朝昼夕と3食を配送しています。ホテル内には入らず、食事の入った箱を軒下に置かせていただき、帰るという方法ですから、中の様子はわかりません。カツカレーなどのメニューでクレームがあったことは知らされていません。第4波から下請けの仕事をただき、今も続いているので、好評かと思っていました。大阪府から1食900円が支給という話ですが、繰り返しますがうちは下請けです。契約した細かな金額は言えないですが…」
この担当者によると、Xホテルから実際は1食あたり900円よりも低い金額で発注されているという。Xホテルに「中抜き」の有無や食事への苦情について取材を申し込むと、こう回答した。
「大阪府より当社が受託している食事代の合計額は確かに 2700 円です。そこから療養者の方々への弁当配布などでかかる必要経費を差引いた上で、業者へ発注をしています。過去ご滞在の方より直接、苦情を受けたことはございません」
1食900円から「必要経費」をホテルが引いてから業者へ発注していると「中抜き」があることを認めた。大阪府危機管理室災害対策課に見解を聞いた。と弁明していた。「食費は1日あたり合計2700円で療養者に見合うメニューを提供してほしいとお願いしている。メニューは大阪府から指定はしていません、ホテル側にお任せしている。療養者一人当たり、宿泊代と食事代2700円を合計した額をホテルにお支払いしている」
例えばホテル宿泊代と食事代合わせて7000円とすれば、それに療養者の人数を掛け算した金額を支払っているという。「食費は国の税金から支出されているので、ホテルから業者に全額(2700円)きちんと支払われるべきと考えます。大阪府でも毎月、ホテルに業務報告を求め、食事は写真をつけてもらい、チェックしています」
だが、Xホテルでは喉が痛いと訴えるコロナ患者に「恐怖のカツカレー」を提供し、前出のAさんは悲鳴をあげた。「過去にXホテルについては、何らかのクレーム、苦情があったように思う。その都度、ホテルに連絡して改善を求めている。Xホテルから業者に1日2700円より低い金額で食事が発注され、“中抜き”されているのであれば、改善をお願いしなければならないと思います。オミクロン株で喉が痛いという療養者の声は聞いている。確かにカツカレーはきついかもしれない」(一部略)
https://dot.asahi.com/dot/2022022300018.html
国から支給される宿泊療養者の食事代は1食1500円上限だが、大阪市内のホテルで療養した50代のAさんの証言では「朝は飲み物とパン2個」「昼はカツカレー」という貧祖さで1食1500円と到底、思えないような内容だった。
大阪府危機管理室災害対策課を取材すると、苦情が寄せられていることを認めた上で、「大阪府では1食あたり900円、3食で計2700円という予算です。大阪府がホテルと契約し、その金額の中に食事代が含まれている。国は1食1500円を負担していますが、府の場合、地域の物価水準から兵庫県や京都府とも相談し、この金額にしました」と語っていた。国から自治体へ支払う交付金は食事代だけの補助制度ではなく、各種コロナ支援策を包括したものだという。
「基本は1食1500円算定で地方へ交付され、使わなかった分は精算する仕組になっていますが、一括交付金なので、弁当代で浮かせたお金を他のコロナ関連事業に当て込むことは大阪以外でもやっていると思います」(内閣府関係者)
宿泊療養者の食事問題は大阪府議会でも昨年、取り上げられている。当初は1食500円で3食1500円だったものを、苦情が多く、3食2700円にまで引き上げたという経緯がある。国から1食あたり1500円の予算がついているので、大阪府が「中抜き」の疑念を持たれていることについて、同管理室は「(国からの)交付金は、国の上限額ではなく、実際に食事にかかった費用を申請しているので差額は発生しいない」
前述のAさんによると、“中抜き”は現場でもあるという。「1食900円とはとても思えない。私は飲食店を経営していますが、その経験から食事代は朝食100~200円、昼、夕食500円前後という印象です」
Aさんの協力を得て調査すると、療養していたXホテルに食事を納入している業者は、大阪市内のケータリング会社、Z社であることがわかった。
Z社に取材したところ「パンやカツカレーを提供したのは事実です」と認めた。Z社に1食900円相当の食事なのか、と質問すると、「えっ、1食900円ですか。はじめて知りました」と驚いた声で答えた。さらに経緯を以下のように説明した。
「うちは新型コロナウイルス感染拡大、第4波があった昨年5月からXホテルより下請け発注を頂いております。メニューは毎週、ホテル側から指示があり、朝昼夕と3食を配送しています。ホテル内には入らず、食事の入った箱を軒下に置かせていただき、帰るという方法ですから、中の様子はわかりません。カツカレーなどのメニューでクレームがあったことは知らされていません。第4波から下請けの仕事をただき、今も続いているので、好評かと思っていました。大阪府から1食900円が支給という話ですが、繰り返しますがうちは下請けです。契約した細かな金額は言えないですが…」
この担当者によると、Xホテルから実際は1食あたり900円よりも低い金額で発注されているという。Xホテルに「中抜き」の有無や食事への苦情について取材を申し込むと、こう回答した。
「大阪府より当社が受託している食事代の合計額は確かに 2700 円です。そこから療養者の方々への弁当配布などでかかる必要経費を差引いた上で、業者へ発注をしています。過去ご滞在の方より直接、苦情を受けたことはございません」
1食900円から「必要経費」をホテルが引いてから業者へ発注していると「中抜き」があることを認めた。大阪府危機管理室災害対策課に見解を聞いた。と弁明していた。「食費は1日あたり合計2700円で療養者に見合うメニューを提供してほしいとお願いしている。メニューは大阪府から指定はしていません、ホテル側にお任せしている。療養者一人当たり、宿泊代と食事代2700円を合計した額をホテルにお支払いしている」
例えばホテル宿泊代と食事代合わせて7000円とすれば、それに療養者の人数を掛け算した金額を支払っているという。「食費は国の税金から支出されているので、ホテルから業者に全額(2700円)きちんと支払われるべきと考えます。大阪府でも毎月、ホテルに業務報告を求め、食事は写真をつけてもらい、チェックしています」
だが、Xホテルでは喉が痛いと訴えるコロナ患者に「恐怖のカツカレー」を提供し、前出のAさんは悲鳴をあげた。「過去にXホテルについては、何らかのクレーム、苦情があったように思う。その都度、ホテルに連絡して改善を求めている。Xホテルから業者に1日2700円より低い金額で食事が発注され、“中抜き”されているのであれば、改善をお願いしなければならないと思います。オミクロン株で喉が痛いという療養者の声は聞いている。確かにカツカレーはきついかもしれない」(一部略)
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